一人薬剤師をして思うこと

私は新卒で3年間企業の研究職におり、その後転職をして薬局薬剤師になりました。

研修に入った薬局は管理薬剤師一人が常勤でそのほかは他店からの応援で、管理薬剤師が休むために非常勤の方2名が手伝いに来ていました。

応援の方たちも一人薬剤師として業務をしていました。

私は保険薬剤師の登録がまだだったので、その店舗で研修を受けることになったのです。1か月ほど研修を受け、保険薬剤師の許可が下りた後、他店に異動となり、応援で週に2回ほど、一人薬剤師のその店舗に応援に行くことになりました。

研修を受けていたため、仕事の仕方はわかっていましたが、とても不安がありました。
その時に気づいたことをまとめてみたいと思います。

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一人薬剤師とは

一人薬剤師とは調剤薬局において、調剤から、監査、服薬指導、患者の対応、医薬品の管理を一人で行う薬剤師のことです。

私の場合は事務員がいて、レセプトの入力はしてくれていましたが、レセプト入力も一人でこなしている薬剤師もいます。

一人薬剤師のメリット

一人でやっているので、他人に気を使わなくていい

私は事務員の方と二人で業務をこなしていましたが、調剤室には常に一人なので、気兼ねすることなく、業務に集中できます。

ほとんど患者がいない日には好きな勉強をすることができ、とても有意義に過ごせました。

給料が高い

私の場合年俸制であったため、どこの店舗で働いていても同じ給料でしたが、一人薬剤師の管理薬剤師の場合、年収700万以上となることも普通にあります。

かかりつけ薬剤師になりやすい

一人薬剤師の薬局は基本的には処方箋枚数の少ない店舗が運営している方式のため、患者一人につき話をする時間が長くなります。

そのため、信頼を得やすく、かかりつけ薬剤師のメリットを説明しやすく、同意が得やすいということがあります。

レセプトの勉強になる

基本的に保険薬剤師であれば、レセプトのことは理解していなければなりませんが、ついつい大きな店舗では、事務員に任せがちになります。それに引き換え、一人薬剤師の薬局では、たとえ事務員がいる場合でも、事務員が不在の場合は一人ですべてこなす必要があるため、レセプトの勉強を必ずします。

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一人薬剤師のデメリット

昼休みにも外出できない

一人薬剤師とはその名も一人なので、薬剤師が不在の場合、店を閉めなくてはなりません。

そのため、お昼休憩に外に出ることもできませんし、開局中に在宅業務をすることもできません。

やむを得ず患者からの要望で昼間に在宅に行く場合は、薬剤師が不在となるため、「少しお待たせするかもしれません」というような張り紙を出して、ダッシュで帰ってきていました。

在宅業務が時間内にできない

営業時間内に在宅業務を行うと薬局を閉局しなくてはならず、閉局したのちに残業という形で、薬局から自宅への帰り道に在宅業務を行わないといけないこともあります。

厚生労働省の調査では在宅業務を行う薬局のうち、13.1%が一人薬剤師のため不定期に閉局するかもしくは定期的に閉局して在宅業務を行っているとされています。

基準調剤加算をとりにくい

基準調剤加算の算定要件は以下のようになっています。

  •  平日に1日8時間以上、土日はいずれかで開局、週45時間以上開局。
  •  1200品目以上の医薬品を備蓄。
  •  当薬局のみ又は連携する近隣薬局において、24時間調剤並びに在宅応需体制。
  •  1回以上/年の在宅実績を有する。
  •  地域で在宅診療所・病院・訪看・ケアマネとの連携体制を整備。
  •  かかりつけ薬剤師指導料・包括管理料の届け出。
  •  集中率が90%を超える場合は、後発医薬品の割合が30%以上必須。
  •  患者のプライバシーに配慮した構造。
  •  管理薬剤師は5年以上の薬局勤務経験、その薬局に週32時間以上、在籍1年以上。  (かかりつけ薬剤師は3年以上の薬局経験、半年以上の在籍)
  •  健康相談又は健康教室を行っている旨の薬局内掲示。
  •  麻薬小売免許があること。
  •  「医薬品医療機器情報配信サービス(PMDAメディナビ)の登録。
  •  24時間体制 単独の保険薬局又は近隣の保険薬局と連携。

もし、自分が自営業で一人だけで運営しているのであれば問題ありませんが、労働者として一人薬剤師で勤務するには週45時間働く必要があり、他店からの応援が必要です。

※労働基準法に違反することになってしまうため。

また、在宅業務を行いにくいということから基準調剤加算を取りにくいこともあります。

監査も一人でやらなくてはならず、不安が多い

経験が浅い人や以前に調剤ミスをしたことがある人であれば、調剤・監査が自分だけであるというのはかなり不安材料になります。しかも、何かミスがあればそのことに対応する時間に追われて、ほかの業務が一機に滞り、クレームにつながります。常に不安と隣り合わせです。

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一人薬剤師の求人で気を付けるべきこと

一人薬剤師のメリットやデメリットを理解し、それでも一人薬剤師をしようと思う方で気を付けたほうがいいことは、以下の通りです。

気を付けなければ、高い給料に踊らされて、苦労することもあります。

事務員がいるかどうか

薬剤師は一人でも、事務員がいてくれると、レセプトや売り上げ管理、どうしても外出しなければならない時の対応、掃除や電球の取り換え、届いた雑誌の整理等々本当に助かります。また、一人で不安な時もだれかがそばにいてくれるだけで全く違います。

私の場合、消化器内科の門前薬局で一人薬剤師をしていましたが、近所に精神科もあり、精神的に不安定な患者も来局され、待合での対応で恐怖を覚えることもありました。別の精神科の門前薬局でカウンターに置かれていたはさみを振り回して暴れた話や、薬を狙って泥棒に入られたなどの話を聞いていたので、「一人でないこと」にとても安心感がありました。

休める体制があるかどうか

正社員の場合、週40時間でシフトが組めているかどうかや、もしも病欠する場合の人員の確保はできているかなどを確認してください。基本的には風邪をひいていても、人員が確保されるまでは出勤しなくてはいけないのが通常ですが、午後から休めるか、その次の日は休めるか、はかなり重要です。

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